エキナセアとプロポリス
インフルエンザや風邪を予防するために有効な自然由来成分としては、エキナセアとプロポリスがよく知られています。
ただ、エキナセアとプロポリスの効果は、似ているようで大きく違っているのです。
エキナセアとプロポリスには、どのような違いがあるのでしょうか。
免疫力をアップさせるエキナセア
エキナセアは北米原産のキク科の多年草で、日本名をムラサキバレンギクといいます。
免疫力をアップさせる効果があり、ネイティブアメリカンの間で広く使用されていました。
ネイティブアメリカンが使用していたのは根の部分ですが、最近ではそれ以外の部分にも免疫力をアップさせる成分が含まれていることが分かっています。
免疫力は体内の白血球などによって、病原菌やウイルスを退治することです。
エキナセアはこの力を強めることで、インフルエンザや風邪のウイルスを退治する手助けをしているのです。
エキナセアそのものにインフルエンザや風邪のウイルスを退治する力があるわけではなく、あくまでも私たちに備わっている自然治癒力を高めているだけなのです。
ウイルスそのものを退治するプロポリス
これに対して、セイヨウミツバチの巣から採取されるプロポリスには抗菌・殺菌効果があります。
細菌だらけの屋外にある蜂の巣が腐らないのは、プロポリスの抗菌・殺菌効果のおかげなのです。
つまり、プロポリスはインフルエンザや風邪のウイルスを直接、退治してくれる効果があるのです。
実際、プロポリス処理をした人間の細胞でインフルエンザウイルスを培養したところ、処理していないものに比べて増殖力が格段に低下したという実験結果があり、インフルエンザウイルスに対する有効性が確認されているのです。
エキナセアが免疫力をアップさせてウイルス退治を手伝ってくれるのに対し、プロポリスはウイルスそのものを退治することでインフルエンザや風邪を防いでいるのです。
効果が重なっていないので、両方を併用すれば相乗効果が望めるかもしれませんね。